日本皮膚科学会の統計調査によると、約10%の男性が20代で薄毛が始まるそうです。つまり、10人に1人が若ハゲ悩むということ。この様なコンプレックスを持つ人が、10代の頃のような髪の毛の状態に回復することはできないでしょうか?

20代といえば、仕事、結婚、子育て等々、これから様々な人生のイベントが始まる時期。見た目でハンディキャップになりそうな要素はできる限り少なくしたいもの。

 

ただ、この時期にしっかりとした若ハゲ対策を行えば、まだ髪を回復することは可能です。

 

 

まず自分の薄毛の原因を知る

 

脱毛が起こる原因はいろいろありますが。いくつか例を挙げると次のことが考えられます。

 

  • 男性ホルモンが頭髪の毛穴の細胞(毛母細胞)の萎縮を促し、髪の毛の成長を止めてしまう男性型脱毛(androgenetic alopecia; AGA)
  • ストレスなどによる円形脱毛症
  • 毛穴の脂汚れやフケなどによる脂漏性脱毛や粃糠性(ひこうせい)脱毛
  • 妊娠・出産によって起こる産後脱毛
  • 抗がん剤などによる薬物性脱毛

 

こうして見ていくと、大抵の人が自分の薄毛がどのタイプにあてはまるか、判別できるのではないでしょうか?「ハゲ家系でここ最近、抜け毛が増えてきた」というようなら男性型脱毛の疑いが濃厚。

生活環境の変化のせいか、頭の一部に十円ハゲができたという様なら円形脱毛症が疑えますし、最近抜け毛が増えてきたけどそういえば脂っこいものを食べる頻度が多いというようなら脂漏性脱毛が疑えますし、これらの原因が重複している場合ももちろんありえます。

 

頭皮の環境を改善する

 

まずは自分でできることをしていきましょう。それは頭皮の環境をより良い条件にすること。洗浄力が高く、頭皮に優しいシャンプーで、毛根の成長をさまたげる汚れや老廃物をできるだけ取り除き、洗髪後には血行を促進する成分の入ったクリームなどを頭皮に塗っていきましょう。

それから丁寧にマッサージして頭髪の毛根の血行を良くし、頭皮に必要な栄養素がしっかりと行き届く環境を作っていきましょう。

 

健康的な生活を送るようにする

頭皮環境を改善のためには、脂肪分の多い食事や食品添加物の多い食事を頻繁に摂り、睡眠時間が不規則で、夜更かし、徹夜もしょっちゅう、運動なんてする気もしない、といった生活スタイルでは、身体にも良くありませんし、もちろん頭皮にも良くありません。

近畿大学薬学部とリーブ21が約2600名の20~40歳代の比較的若い男性の頭皮を5年かけて分析し、2013年に公表したデータによると、体内に蓄積すると有害だと言われるカドミウム、水銀、鉛、ヒ素、アルミニウムなどの重金属が、脱毛者は脱毛していない人に比べると明らかに多かったということを報告しています。

 

それが不規則、不摂生な生活によるものかは断言できませんが、身体に有害なものが蓄積すると若ハゲが起こりやすいことを物語っています。

 

あなたの症状に合った発毛剤を塗布する

 

「清潔な頭皮環境を心がけているし、健康的な生活も送っている。ストレスもあまりない。それなのに若ハゲが進んでいる」というようなら男性型脱毛症(AGA)である可能性が高いと言えます。

AGAとは、男性ホルモンである「テストステロン」が頭皮で「ジヒドロテストステロン」という別の物質に変わって毛穴の細胞と結合することで毛髪の成長を止められてしまう症状。

 

つまり男性型脱毛症の人は、テストステロンをジヒドロテストステロンに変えて結合しやすい細胞を頭頂部や前頭部の毛穴にたくさん持っているためにハゲが起こってしまうのです。

ですから、男性型脱毛症の人が自分でできる対策の一つとして、「自分に合った発毛剤を選んで塗布すること」がまず挙げられます。発毛剤の成分の中で、発毛効果が高い医薬品成分として知られているものに「ミノキシジル」というものがあります。

 

この「ミノキシジル」には血管拡張作用があり、もともとは高血圧の患者さんの血管を広げて、血圧を正常な状態にするために使われていたお薬でした。

しかし、これを塗ると脱毛症が改善する効果があることが見い出され、瞬く間に爆発的人気商品となりました。日本ではミノキシジル配合薬として「リアップ」が特に有名です。

 

現在、ミノキシジル5%という高濃度なものがいろいろと市販されているので、試してみてはいかがでしょうか?

 

AGA治療を行う医療機関を受診する

 

AGA専門クリニックでは男性型脱毛(AGA)治療を行っています。こうした医療機関を受診すると先ほど紹介したミノキシジル以外にも、フィナステリドという成分の入った「プロペシア」や、デュタステリドという成分の入った「ザガーロ」などの飲み薬を処方してくれます。

これらの医薬品は髪の毛が濃くなるはずのテストステロンを、髪の毛が生えにくくなるジヒドロテストステロンに変える「5α還元酵素」という体内の酵素の働きを抑える作用があります。

 

これらの医薬品には健康保険が使えないこともあり、1ヶ月分でミノキシジルは7500円、ザガーロは9000円以上します。また、すぐに効果が出るものでなく、効果が出るまである程度継続して服用する必要があります。

いつまで続けて良いか、なかなか分かりにくいのが難点ですが、毎回診療費と飲み薬代で1万円以上かかるのが相場と考えておきましょう。

 

サプリメントを使ってみる

 

インターネットでは、食品成分として毛髪の成長を効率よく促進する「サプリメント」が販売されています。

フィナステリドやデュタステリドほどの発毛効果は期待できませんが、「ノコギリヤシ」というヤシの葉から抽出される成分には、髪の毛を濃くするテストステロンを、髪の毛を生えにくくするジヒドロテストステロンに変換する「5α還元酵素」の働きを抑え、発毛を促す作用があることが確認されており、注目されています。

 

また動物試験レベルですが、大豆の成分として知られるイソフラボンも、ジヒドロテストステロンを減らす効果があることが確認されています。

その他、亜鉛は抜け毛を予防し、毛髪の成長を促進するミネラルとして知られています。こうしたサプリメントを取り入れながら、自分自身で育毛ケアをしていきましょう。

 

まとめ

 

ここでは20代の若ハゲ対策について、いろいろと紹介しました。20代はまだ薄毛が始まり出した時期、ここできちんとした対策を講じれば、ハゲ始めてきた前頭部や頭頂部も10代のころのような髪の毛の生え方に回復する可能性も見えてきます。

髪の毛に対して諦めてはいけません。まずは自分の出来ることから、薄毛改善策を実行してきましょう。

 

それでは今日も若ハゲ対策にハゲみましょう。また次回!