以前は、ハゲと言えば中高年男性の代名詞でした。ですが、昨今では20代などの若い男性でもハゲに悩むようになり、「若ハゲ」という言葉も定着しています
さらに早い人は、なんと10代から若ハゲに悩まされていると聞きます。では、どうして10代、20代という若者が若ハゲに悩まされる様になってしまったのでしょうか?
この記事では、若ハゲになってしまう原因について解説していきます。
若ハゲの原因その1:遺伝
父親だけでなく、兄、祖父、親戚のおじさんなどを見回して、ハゲている人はいませんか?もし薄毛の人がいる場合、遺伝の可能性があります。
ただ、確かに遺伝でハゲる可能性は大いにあるのですが、「それにしても20代の若さでハゲるものなのか?」という疑問も出てきますよね。
実は、家系によっては若くしてハゲてくる可能性もあるのです。つまり、親族が若ハゲで悩んだ経験があるのなら、遺伝的にあなたもハゲる可能性が高いということです。
遺伝による若ハゲの対策方法
薄毛の原因でもある「5α-リダクターゼ」という還元酵素は、遺伝によってその分泌量に差があると言われています。
つまり、遺伝原因によるハゲなら、この「5α-リダクターゼ」の分泌量が多く、ハゲる原因となるホルモンを作り出している可能性があるのです。
この対策としては、「5α-リダクターゼ」が男性ホルモンと結合するのを阻害する成分を含んだ育毛剤を使ったり、男性ホルモンの分泌を抑制するイソフラボンという成分を多く含んだ大豆製品、またはサプリメントを積極的に摂取したりして、とにかく薄毛原因となるホルモンを作らせないことです。
若ハゲの原因その2:食生活
特に、一人暮らしの若い男性の場合、この食生活が薄毛に大きく関係しているケースがあります。その理由は、栄養バランスです。
太くてコシのある健康的な髪の毛は、その育成に必要な栄養分をしっかりと吸収して育っています。ですが、髪の毛の育成に必要となる栄養素が不足すると、髪の毛は育たず、弱くて細い、コシのない髪の毛になってしまうのです。
弱々しい髪の毛は、簡単に抜け落ちてしまいますので、若ハゲが進行してしまいます。では、髪の毛の栄養分はどこから届けられているのでしょうか?
それは、血液です。人間の体は、食べた物の栄養素を、血液を使って体中に運んでいます。その為、食事によって十分な栄養が摂取されないと、内臓機能が低下したり、髪の毛が育たなかったりするのです。
また、普段摂取している食事内容によって、頭皮環境を悪化させている可能性もあります。例えば、脂っこい食事が多く、野菜が少ない場合、皮脂が過剰に分泌する可能性があります。
皮脂分泌をコントロールするのは、男性ホルモンだと言われていますが、この男性ホルモンの分泌に関係なく、食事で油分を過剰に摂っていれば、皮脂として分泌されることになるのです。
この皮脂は、顔だけでなく頭皮でも分泌されます。その分泌された皮脂が毛穴に詰まってしまい、頭皮環境が荒れたり髪の毛に必要な栄養分を送れなくなったりします。
頭皮環境が荒れると、髪の毛は正常に育たないのです。
食生活による若ハゲの対策方法
食生活は、栄養バランスのとれた食事を心がけるようにし、暴飲暴食を慎むことが大切です。特に、脂っこい食事のせいで頭皮が脂漏性になっているのなら、なおのこと食事を見直す必要があります。
頭皮環境が健康的な状態であれば、健康的な髪の毛が育ちやすくなりますが、皮脂で荒れた状態では髪の毛は育ちません。
若ハゲを改善したいのなら、ビタミン類が豊富な野菜や、髪の毛に必要な栄養素を含んだ食事を心がけるようにしましょう。
若ハゲの原因その3:ストレスと生活習慣
学生の間は、まだそれほど強いストレスに悩まされることはないかもしれません。ですが社会人となると、これまでの学生生活とは違い、仕事への責任、年齢層が違う人との人間関係など、これまで経験したことがない様な出来事があり、気付けばストレスを溜めている状態になっていることがあります。
この様なストレスは、スポーツや自分の趣味、彼女とのデート、かわいいペットなどに癒されることで、解消することが出来ます。
ですが、自分なりのストレス解消法を知らないと、薄毛になってしまうどころか、体を壊してしまいます。では、ストレスや生活習慣が若ハゲにどう影響しているのでしょうか?
それは、自律神経とホルモンバランス。ストレスや生活習慣の乱れは、実は自律神経を乱す原因となっているのです。そして、自律神経が乱れてしまうと、ホルモンバランスも乱れてしまい、結果として男性ホルモンが過剰に分泌されてしまう。
男性ホルモンが過剰に分泌されると、「5α-リダクターゼ」と結合しやすくなり、結果として薄毛に悩まされてしまいます。
また、同時に皮脂が過剰に分泌されるようになり、頭皮環境を悪化させてしまうことにもなるので、若ハゲを加速させてしまいます。
ストレスや生活習慣による若ハゲの対策方法
まずは、ストレスを溜めないことが大切。ストレスを溜め込んでしまうと、髪の毛だけでなく、病気の原因や心を壊してしまう原因となります。
そうなる前に、ストレスを解消する方法を見つけ、ストレスを溜めないようにしましょう。
また、生活習慣の乱れというのは、仕事の残業や接待、上司との付き合いなどによって夜更かしが続くことです。もちろん、この夜更かしには仕事だけでなく、あなたの趣味も含まれていますよ。
夜遅くまでネットでゲームやチャットにふけっていたり、動画を楽しんでいたり、漫画を読んだり、深夜放送のアニメを見たりと、遅くまで起きていて睡眠時間を削ってしまうことも、自律神経を乱す原因となっています。
さらに、早寝早起きも大切なのですが、質の良い睡眠をとって心と体と脳を休めることも、自律神経を整えること、ストレスを解消することに一役買っています。
若ハゲの原因その4:シャンプー
あまり知られていない抜け毛原因として、シャンプーがあります。これは、普段使っているシャンプー剤と、シャンプー方法の事です。
まず、現在使っているシャンプー剤ですが、もしかして、特に何も考えずに使っていませんか?シャンプーに使用されている洗浄成分や界面活性剤など、実は頭皮にとって害となってしまうものが、市販シャンプーの中には結構あるんですよ。
例えば、大手メーカーなどのシャンプーで、テレビCMなどでもお馴染みのものでも、ドラッグストアや大型スーパーなどで安価に買えてしまうような商品ですと、洗浄成分にアルコールを使っている可能性があります。
この様な安価なシャンプーの場合、アルコール系洗浄成分は洗浄力が強く、頭皮に必要な皮脂や潤い成分まで洗い流してしまいます。
その結果、頭皮が乾燥してかゆみとフケに悩まされることになり、更に、頭皮が乾燥すると、乾燥した頭皮を守るために角質層から過剰に皮脂が分泌されてしまい、頭皮が脂っこくなってしまうのです。
また、石油系の界面活性剤を使っている場合、頭皮への刺激が強く、肌荒れ状態を引き起こしてしまう可能性があります。もちろん、それ以外にもシャンプーに含まれている化学物質なども、肌荒れの原因となります。
そして実際にそのシャンプーを使って洗髪する時、乾燥や皮脂が気になっていると、より清潔にしようとゴシゴシと擦ってしまいますよね。
さらに皮脂汚れが気になって、二度洗いをしてしまうこともありませんか?もしかしたら、朝と夜の2回シャンプーをしているなんてこともありますよね。
これらの行為は全て、頭皮環境を悪化させるだけ。フケやかゆみ、脂っこさの解消にはならないのです。先程も少しご説明した通り、頭皮環境の悪化は、薄毛の原因です。若ハゲは、この様なシャンプーや洗髪方法でも作られてしまうのです。
実は、髪の毛は夜の内に小さな芽が出てくるのだそうです。つまり、朝シャンプーをすると、この小さな芽を洗い流してしまいますので、生えてくる髪の量が少なくなってしまうのだとか。
朝シャンという習慣も、残念ながら若ハゲの原因になってしまうのですね。
シャンプーによる若ハゲの対策方法
まずは、洗髪方法を見直しましょう。シャンプーでしてはいけないことを、以下に示します。必ず守りましょう。
- シャンプーの原液を頭皮に直接つけない
- 指でゴシゴシと洗わない
- 余程強力な整髪剤を使っていない限り、2度洗いはしない
- 朝シャンはしない
正しいシャンプーの方法は、いくらでも紹介されています。このブログ内でも、ご紹介していますので、参考にしてください。
参考記事:「洗髪から考える若ハゲ対策!ハゲない為の正しいシャンプー方法を解説」
現在の使っているシャンプーは使用を止め、頭皮に優しいアミノ酸シャンプーを使う様にしましょう。アミノ酸シャンプーは、余分な皮脂と汚れだけを落し、頭皮を保護する分の皮脂は残してくれます。
しかも、洗浄成分以外の成分も、自然由来のものであれば尚更頭皮には優しく、乾燥肌と脂性肌を繰り返す頭皮を改善してくれます。
以下の記事に、オススメの育毛シャンプーを紹介してますので、興味があれば読んでみて下さい。
参考記事:「おすすめ男性用育毛シャンプー3選!市販シャンプーでは薄毛が悪化する?」
若ハゲの原因:番外編
若ハゲの原因として、帽子やヘルメットがあります。「帽子が原因なら、プロ野球選手は全員ハゲるのでは?」と考えた方、最初に言った通り、そうなる人とならない人がいます。
帽子やヘルメットが原因と思われるのは、通気性。紫外線などから頭皮や髪の毛を守ってくれているはずの帽子は、かぶったままだと通気性が悪くなり、帽子の中で蒸れてしまうことで、頭皮環境が悪くなるというものです。
実は、2016年に「帽子内環境研究会」という、順天堂大学の准教授や九州工業大学大学院の准教授などによって発足した研究会が行った実験で、明らかにされているのです。
その研究結果は、帽子を2時間以上かぶったままで運動したり汗をかいたりすると、帽子をかぶっていない状態よりも頭皮の汚れと菌の繁殖がひどくなるのだそうで、これを放置すると頭皮環境が悪化するというもの。
帽子をかぶってはいけないとか、ヘルメットをかぶってはいけないということではなく、適度に脱いで通気を良くすることと、しっかりとシャンプーをして汚れと最近を洗い流すことで、薄毛対策は出来るそうです。
まとめ
若くしてハゲてしまう若ハゲは、ここに取り上げた様なことが原因で引き起こされています。どれが自分に当てはまるのかを考えて、個々に対策をするのは難しいですよね。
ですが、改善できることは一つずつ改善していき、これ以上悪化させないようにすることが重要なのです。そして、どの原因の若ハゲにも効果がある、育毛剤を使用してしっかりと頭皮と髪の毛に栄養分を与えてあげましょう。
若ハゲは、早めに正しい方法で対策をすれば改善できる可能性がまだ残っています。早速、今日から初めていきましょう。
それでは今日も若ハゲ対策にハゲみましょう。また次回!