若ハゲと聞くと、一般的に20代~30代前半くらいの薄毛を想像しますよね。ですが、10代で既に薄毛に悩み始めている方も少なからずいるようです。あなたはどうでしょうか?
10代からすでにハゲ始めている人の場合、一体何が原因なのでしょうか?
薄毛の原因として考えられるものとしては、以下のようなものが挙げられます。
- 遺伝
- 食生活の乱れ
- 生活習慣の乱れ
- ストレス
- 喫煙
- 飲酒
例えば、AGA原因となる還元酵素「5α-リダクターゼ」の分泌量は、遺伝によって決まっています。型も遺伝によって決まります。
ですが、例えば親族にハゲた人がいたとしても、必ずしも自分もハゲるとは限りません。同様に、親族にハゲた人がいないにも拘らず、なぜか自分だけがハゲてしまうことも。
ということで、今回は薄毛に悩む10代の方のために、10代で薄毛になってしまう原因と、薄毛対策の方法についてご紹介します。
なぜ10代でハゲ始めてしまうのか?
若ハゲに悩む人の中は、意外にも10代から悩んでいる人もいるようです。では、どうして10代からハゲ始めてしまうのでしょうか?
まず、一般的な薄毛原因の1つでもある飲酒と喫煙について、10代の方は飲酒も喫煙もしませんので、若ハゲの原因としては当てはまりません。では、他の原因はどうでしょうか?
食生活の乱れは10代若ハゲの原因となるのか?
食生活の乱れは、皮脂分泌を促進したり、栄養バランスを乱したりと、薄毛の原因となり得ます。一般的に、高校を卒業するまでは一人暮らしをすることはなく、普通なら食生活が乱れるということはないのですが、例えば学校帰りにラーメンやファストフードなどを食べていたり、塾があるからとコンビニ弁当で夕食を済ませていたりすると、栄養が偏ったり皮脂分泌が増えたりと、薄毛の原因となっています。
また、大学進学や就職などによって一人暮らしを始めた人の多くは、自炊をすることは殆どありません。なので、コンビニ弁当・ファストフード・インスタント麺などを中心とした食生活となります。
その結果、皮脂分泌が過剰となったり、栄養バランスが乱れたりと、薄毛原因を作り出しているのです。
生活習慣の乱れは10代若ハゲの原因となるのか?
次は生活習慣です。生活習慣の乱れとは、夜更かしをしたり不規則な暮らしをしたりといったこと。
特に、夜遅くまで勉強をしていたり、友達とLINEをしていたり、夜遊びに出かけていたり、ゲームや動画などを楽しんだりと、視神経や脳を寝る寸前まで使っている10代は、自律神経が乱れている可能性が高く、その結果としてホルモンバランスが乱れています。
ホルモンバランスが乱れると、男性ホルモンの分泌量が増加し、脱毛ホルモンDHTが多く作られてしまう可能性も高くなり、薄毛へと繋がってしまうのです。
10代でもストレスはあるのか?
ストレス社会と言われている現代、果たして10代にもその影響はあるのでしょうか?現代の10代は、親からの過剰な期待に応えるために、良い子を演じている人もいれば、勉強漬けの毎日を送っている人もいることでしょう。
さらに学校での友人との異常に親密な付き合いと、裏掲示板などの存在、仲間外れになりたくないといった心理など、ストレスを感じる場面ばかり。
そのストレスは自律神経を乱し、結果として10代の若ハゲを作り出しているのです。
思春期は抜け毛が増える?
ここまでの説明は、大人と同様のハゲになってしまう原因で、10代にもそれが当てはまるのかという内容です。ここからは、思春期ならではの薄毛原因をご紹介します。
思春期には、多くの人がニキビに悩まされていますよね。どうして思春期にニキビが増えるのかというと、男女に関係なく成長期によるホルモンバランスの乱れによって、一時的に男性ホルモン「テストステロン」が優位になり、その結果として皮脂の分泌量が過剰となるからです。
そして、この皮脂は顔だけでなく頭皮にも同じように過剰分泌されています。
頭皮と皮脂の関係とは?
頭皮は体の中で一番皮脂分泌量が多い部位でもあり、皮脂腺も顔や背中よりも面積あたりの数が多い場所。では、なぜ頭皮に皮脂腺が多いのでしょうか?
頭皮は、他の部位から比べても皮膚が薄く、また頭頂部などは筋肉すらありません。更に、体の一番上にあるということから、紫外線の影響を直接受けやすい部分でもあります。
皮脂は、皮膚表面に膜を張ることで外気や紫外線、空中のバクテリアなどから皮膚や体を守っています。つまり、頭皮は外気の影響、紫外線の影響を受けやすい部分でもあるため、皮脂によって守らなければならず、皮脂腺が他の部位から見ても多く存在しているのです。
皮脂の過剰分泌とハゲとの関係は?
思春期になるとホルモンバランスの乱れが影響して皮脂が過剰分泌しますので、頭皮は常にベタついた状態となります。
適度な皮脂は皮膚の潤いを保つ役割をしますが、過剰な皮脂はかゆみを伴うようになりますので、ついつい掻きむしってしまったり、過剰にシャンプーをしたりと、頭皮を自ら痛めつけてしまいます。
その結果、頭皮が炎症を起こし頭皮環境が荒れてしまうだけでなく、皮脂が毛穴に詰まってしまい、髪の毛に十分な栄養が行き渡らなくなってしまうのです。
10代の若ハゲを改善するためには何をすれば良いのか?
10代の若ハゲを改善し、髪の毛を増やすために何をするべきなのかをご紹介しましょう。
髪の毛を増やすポイント1.シャンプー
思春期の皮脂分泌の増加は止めることは出来ません。ですが、出てしまった皮脂を取り除くことは出来ます。基本はニキビ対策と同じです。
- シャンプーで清潔な状態を保つ
- 適度な潤いを与えて皮脂の分泌を抑える
10代の男子の場合でも、美意識が高い人以外は親が買ってきたシャンプーをそのまま使っていますよね。しかも、正しいシャンプー方法というのを知らずにゴシゴシと強く洗っていませんか?
頭皮を清潔な状態に保つためにはシャンプーは欠かせませんが、間違ったシャンプー方法や洗浄力の高すぎるシャンプーは、頭皮環境を悪化させる原因の1つでもあり見直す必要があります。
頭皮にやさしいシャンプーを使う
市販の安いシャンプーの多くは、アルコール系洗浄成分を使っていたり、添加物が含まれていたり、石油系界面活性剤が使われていたりと、頭皮に刺激が強い成分ばかり。
特にアルコール系洗浄成分は、洗浄力が強く過剰に分泌された皮脂を取り除くに適したシャンプーだと思われがちですが、洗浄力が強いということは頭皮を守るために必要な皮脂まで取り除いてしまうということでもあります。
頭皮も顔と同じで、乾燥していると皮脂が過剰に分泌します。つまり、シャンプーで頭皮に必要な皮脂まで取り除いてしまうと、皮脂が過剰に分泌するようになるのです。
そこでおススメしたいのが、植物由来や自然由来の成分で出来ているアミノ酸系洗浄成分を使ったシャンプー。最近ではインターネットでも簡単に手に入ります。
10代にとっては、多少値が張りますが、薄毛対策と思ってシャンプーを変えてみましょう。アミノ酸系洗浄成分は頭皮に優しいだけでなく、汚れと余分な皮脂は取り除きますが、必要な皮脂までは取り除きませんので、頭皮の潤いを保つことが出来るのです。
正しいシャンプー方法とは?
皮脂が気になる人は、1日に何度もシャンプーをしたり1回のシャンプーで2度3度と洗ってしまっていませんか?ね。ですが、その行為自体が皮脂分泌を促進しているのです。
シャンプー剤を使った洗髪は1日1回にして下さい。ベタつきが気になるという場合は、ぬるま湯で洗い流しましょう。
シャンプー方法も頭皮環境を左右しますので、次の通り正しいシャンプー方法を行ってください。
【正しいシャンプー方法】
- ブラッシングで汚れを浮かせておきます。
- ぬるま湯でしっかりと頭皮をマッサージしながら洗います。
- 約3分程度ぬるま湯だけで洗い流します。
- 埃などの汚れはこの時点で殆ど洗い流されます。
- シャンプー剤を手に取ります。
- 男性の場合、髪の毛が短いので半プッシュ程度で十分です。
- お湯を少しずつ加えながら手でしっかりと泡立てます。
- シャンプー剤を取った手の平を、水を掬う時の様に指を曲げ、くぼみを作ります。
- シャンプーの原液が無くなり泡だけになるまでしっかりと泡立てます。
- 手の平の泡をもう一方の手の指で取り、生え際に少しずつつけていきます。
- 生え際から頭頂部に向かって、頭皮マッサージを行うように泡を広げていきます。
- 爪を立ててはいけません。
- ゴシゴシと擦ってもいけません。
- 1分程度で頭頂部までしっかりと洗いましょう。
- ぬるま湯で泡を全て洗い流します。
- 2分以上かけて泡を洗い流します。
- リンス・コンディショナー・トリートメントなどで髪の毛を保護してあげます。
- 頭皮に付かない様に気を付けましょう。
- 柔らかいタオルでしっかりと水気をふき取ります。
- お風呂から上がったら直ぐにドライヤーで頭皮を乾かしましょう。
- 頭皮が濡れたまま5分以上放置すると、皮膚の常在菌という細菌が繁殖をはじめ、頭皮の炎症を引き起こします。
- 乾燥しすぎると乾燥肌となり、皮脂分泌を促進させてしまいますので、注意しましょう。
シャンプーについてはこちらの記事に詳しく書いていますので、興味があれば読んでみて下さい。
参考記事:『おすすめ男性用育毛シャンプー3選!市販シャンプーでは薄毛が悪化する?』
髪の毛を増やすポイント2.自律神経を整える
生活習慣の乱れやストレスは、自律神経を乱す原因となり、自律神経の乱れはホルモンバランスを乱す原因となります。ホルモンバランスが乱れると皮脂分泌が増え、薄毛の原因となります。
また、血行不良の原因でもあり髪の毛の育成を阻害する原因となります。そこで、生活習慣を改めストレスレスな生活を送ることで自律神経の乱れを改善する必要があります。
試験勉強の夜食は消化の良いものを
受験勉強や試験勉強など、夜遅くまで勉強をする方もいることでしょう。そんな頑張っている子供のために優しいお母さんはお夜食を準備してくれるはずです。
ですが、そのお夜食が自律神経を乱す原因となっている可能性も。「食事は寝る3時間前までに」というのが、自律神経を乱さない生活の常識なのです。
ですが、頭も使うし夜中にお腹が空いてしまいますよね。そこでおススメなのが以下の食べ物です。
- 青汁(ホットミルクで割ったものでもOK)
- お雑炊
- カップスープ
- ヨーグルト
ポイントは、消化の良いもので、そこそこ栄養を摂れるものです。青汁は、野菜不足になりがちな10代の方には是非取り入れてほしい健康飲料です。
青汁に含まれる栄養素のほとんどが髪の毛や頭皮環境改善のために役立つものばかりですので、薄毛改善にもお勧めです。ヨーグルトに青汁を混ぜても良いですよ。
入浴は寝る1時間前までに
お風呂によって体が温まった状態で就寝すると、実は眠りが浅くなります。眠りが浅いということは、交感神経がまだまだ優位になっている状態です。このような状態で就寝しても、副交感神経はなかなか優位になってくれません。
入浴後、体温が下がるまで凡そ1時間待ってから就寝しましょう。
就寝までの1時間にしたいこと
出来れば勉強やゲームなどを終えて直ぐに就寝ではなく、1時間程度脳と心を静める時間を持ちましょう。特に、ストレスを溜めている場合何もしない時間を持つということは、心を休めるためにも必要な時間です。
勉強を終えた後、お風呂に入り、その後1時間部屋の明かりを暗くして瞑想する時間を持ちましょう。この間に軽くストレッチをしてもかまいません。
勉強やゲームで凝り固まった体をほぐしてあげるのも、血行促進につながり、育毛活動の一環となります。深呼吸をしながら1時間無の時間を持つことで、翌朝すっきりと目覚めることが出来ますし、頭と心もすっきりとします。
髪の毛を増やすポイント3.食事を見直してみよう
食生活による栄養素は、髪の毛だけでなく体を作るために必要なものです。ですが、偏食や部活帰りの買い食いなど、食生活に偏りがあると当然摂取する栄養素にも偏りが出てしまいます。
とはいえ、一人暮らしをしている10代の場合、簡単に食生活を変えることは出来ませんよね。そこで、毎日の食事に取り入れて欲しいものをご紹介します。
- 納豆
- ナットウキナーゼが血行促進を助けてくれます
- レモン
- 揚げ物は全てレモン果汁だけで食べましょう
- クエン酸も血行促進を助けてくれます
- ビタミンCは頭皮環境を整えるのに必要な栄養分です
- 紅茶
- 出来てしまった脱毛ホルモンDHTを体外に排出してくれます
- わかめのお味噌汁
- 海藻類は髪の毛を作る元となります
- 大豆たんぱく質「イソフラボン」は5α-リダクターゼとテストステロンの結合を阻害します
- 青汁
- 野菜不足を補い、ビタミン類を多く摂取できます
毎食に取り入れることが出来るものばかりです。是非試してみてください。因みに、なぜグリーンスムージーではだめなのかというと、グリーンスムージーでは栄養素がしっかりと吸収されないからです。
栄養素の吸収という点で青汁をおススメします。
まとめ
10代とはいえ、その生活や食事によっては実は抜け毛が増加している可能性があり、薄毛が進行し始めています。「まだ大丈夫」ではなく、抜け毛が増えたと感じたその時から薄毛対策を始めないと、20代でオデコが広くなっているか頭頂部が透けて見えているかのどちらかです。
20代後半には明らかな薄毛の状態になってしまいます。それが嫌なら、現実を受け入れ、今からしっかりと薄毛対策を行いましょう。